新型スペーシア ベースを徹底解剖

 

1.スペーシア ベースとは

新型スペーシア ベースとはスズキが2022年8月に発売を開始した新型軽商用車です。

開発時のコンセプトは「遊びに仕事に空間自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」らしい。

つまり乗用車としての快適性やデザインへのこだわり、商用車としての広い収納スペースや幅広いアレンジが効く室内空間、この２つのメリットが組み合わさった車がスペーシア ベースです。

ところで皆さんお気づきでしょうか。実はこの車、【商用車】なんです！

したがってご存じの通り「４ナンバー」での登録となります。

つまりどういうことかというと、、、

税金が安いんですね～。

なのに見た目は完全に乗用車。これホンマに商用車か！？

言うなればスペーシアに商用車としての特徴を兼ね備えたジャンルのお車なんです！

デザインもかっこよくて、車中泊やキャンプに持って来いな車ありますか？　と聞かれたら、これです。

そんな印象。

 

2.スペーシア ベースの基本情報

スペーシア ベースのグレードはXFとGFの２つが設定されています。

他の車種と比べてターボ仕様やハイブリッド仕様は無く、自然吸気エンジンのみの設定です。

グレード

駆動

燃費(WLTCﾓｰﾄﾞ)

本体価格(税込)

全長(mm)

全幅(mm)

全高(mm)

XF	2WD 4WD	21.2km 19.9km	1,547,700円 1,667,600円	3,395	1,475	1,800
GF	2WD 4WD	21.2km 19.9km	1,394,800円 1,518,800円			1,785

全高はXFの方が15mm高いところを除き、大きな差は無いように感じますね。

ただ装備面では大きく異なります。

装備／グレード

XF

GF

LEDヘッドランプ	〇	〇
ホイール	14ｲﾝﾁアルミホイール（ハーフホイールキャップ付）	14ｲﾝﾁアルミホイール
ルーフレール	〇	✖
後席右側ワンアクションパワースライドドア	〇	✖
スライドドアクローザー（後席両側）	〇	✖
アダプティブクルーズコントロール（ACC）	〇	✖
プレミアムUV&IRカットガラス	〇	✖
チルトステアリング	〇	✖
運転席シートリフター	〇	✖
オーバーヘッドシェルフ	〇	✖
USB電源ソケット（インパネ、2個）	〇	✖
運転席/助手席シートヒーター	〇	〇（助手席側は4WD車のみ〇）
マルチボード	〇	〇
スズキセーフティサポート	〇	〇

なんということでしょう！　装備の差が圧倒的！

GFは商用に特化した完全な仕事車という印象。一方XFは一般使用・レジャー使用を想定した装備が揃っており、より快適に過ごすことができます。

「チルトステアリング」や「運転席シートリフター」があれば自分でハンドルやシートの位置調節ができるので、長時間の運転でも疲れにくくて便利ですよね。

またXFには後席右側ワンアクションパワースライドドアが搭載。やっぱり電動スライドドアがあると便利ですよね。

 

・・・おや？

勘の良い方は気付いたかもしれませんが、そうなんです。右側なんです。

電動スライドは左側に搭載されることが一般的ですがこの車は違うんです。右なんです。→。

というのも左側電動というのは後部座席に誰かが搭乗するのを想定した作り。運転者目線というより搭乗者目線です。

日本の道路は左側通行なので乗り降りも左側の方が安全ですからね。そういった意図があっての左側電動なんでしょう。

しかしこのスペーシア ベース、後部座席はありますが後部座席はありません（矛盾）

後ろに誰かが乗るなんてそもそも想定をしてはいけません。

後述しますが、この車は荷室をアレンジするのに特化した車。荷室のアレンジ作業の効率を考えた結果右側採用ということです。ちゃんと考えられてるんですね～。

GFとXFとの金額差は約15万円ですが、これらの装備の差を考えるとかなりお得だと思いますよ！

 

3.もはや商用車じゃない！　こだわり抜かれたエクステリア

商用車として誕生したスペーシア ベース。しかし、見ただけじゃ商用車とは気付けない。

細かく見ていこう。

 

3.1 どこでも映えるスタイリッシュな外観

スペーシア ベース専用のLEDヘッドランプ。全グレード標準装備です。夜道でも安心。かっこいい！

右の写真はLEDフォグランプ。なんとこっちも全グレード標準装備です！　思わず「標準！？」って驚きました(笑)

 

スペーシア ベース専用のリア・エンブレム。ゴツゴツ感が男心をくすぐる。かっこいい。

 

専用のホイールを採用。足元も黒色でスタイリッシュな印象。

スペーシアギアを彷彿とさせるデザインですね。

 

ホントに商用車なのか．．．？

 

3.2 ボディーカラーは全５色

スペーシア ベースのボディカラーは 全部で５色！

 

＜カラーラインナップ＞

モスグレーメタリック／ピュアホワイトパール／ブルーイッシュブラックパール／アクティブイエロー／デニムブルーメタリック

 

緑がかったグレーの「モスグレーメタリック」は、光の当たり具合で色合いが変わるという新色です。

他にも高級感のある「ピュアホワイトパール」や「ブルーイッシュブラックパール」に加えて、ちょっとしたお出かけにも映える「アクティブイエロー」と「デニムブルーメタリック」の全５色から自分に似合う色を選ぶことができます。

 

4.遊びに仕事に自由自在！使い勝手のいい室内空間

スペーシア ベースの見た目はかっこいい。それは分かって頂けたと思います。ただ最大の魅力はそこじゃない。

この車のポイントは、搭載されているマルチボードを活用することで生まれる多彩なアレンジだ！

 

4.1 変貌自在な収納スペース

スペーシア ベースの一番の見どころはココ！　収納スペース！

結構広いですよね。

 

ここでスペーシア ベースにしかない新しいアイテムを紹介します。

それが写真ど真ん中にある、マルチボード！

これ抜きにしてスペーシア ベースを語ることは不可能と言っても過言ではありません。

自由自在な空間アレンジはこのマルチボードの使い方によって大きく変わってきます。

早速見ていきましょう！

 

１．マルチボードを上段にセットした場合

仕事に食事に読書に、あとはなんだ？　とにかく何にでも使えるデスクに早変わり！

オプションで外部電源ユニットを付けてあげるとPC等も使えて自分専用のオフィスにもなります。

リモートワークも気分転換に車でやっちゃいましょう！

ボード下に荷物を収納すれば外から見えないようにも出来ちゃうぞ。

 

2．マルチボードを下段にセットした場合

前の座席も倒せば大人が寝っ転がれるスペースになります！

最近流行りの車中泊だって出来ちゃいます。

さすがにそのままだとゴツゴツするので布団は敷きましょね。

 

３．マルチボードで座席と荷室を区切った場合

写真は人が乗ってますが、これはただのアピールですよ。

マルチボードを縦にして区切ることで、まだ別のニュアンスの収納空間になります。

倒れそうなものとか不安定なものとかを収納するには便利です。

ペットを乗せる時もいいですね♪

 

 

このようにマルチボードを使えばただの収納スペースが自分だけの特別な空間に早変わり！

荷物を積んでも良し。専用デスクにしても良し。リラックススペースにしても良し。

 

4.2 便利で快適な運転席まわり

スペーシア ベースが商用車離れしてるのは外見だけではありません。運転席と助手席まわりの装備をご覧ください。

 

豊富な収納スペース。商用車の中にはグローブボックスすらないものもある中でこの充実さ。

 

シートヒーターも搭載。寒い冬の運転やキャンプでも大丈夫！

グレードXFなら運転席だけでなく助手席にも付いてきます。便利だね！

 

シートも乗用車同様の質感。そのため２人乗りでも乗り心地を気にせず長時間のドライブが楽しめます！

撥水加工もされてますし、質感も良いので座り心地もばっちりだ！

 

ただ気を付けて。質感良いのは前だけだ。

あえて後席の写真は撮らない。

 

 

5.まとめ

皆様いかがでしたでしょうか。

軽商用車にもかかわらずかっこいい見た目に加えて、遊びから仕事までどんな条件にもマルチで対応できる空間はスペーシア ベースならではだと思います。

この車なら遠くのお出かけやソロキャンプ、あとは最近流行りのリモートワークにもしっかり使えそうですね。もちろん近場の移動これ１台あれば十分だと思います！

ただ伝えておきたい注意点もあります。薄々気付いているとは思いますが。

1つは後部座席。想像通りです。

もう1つは最大の魅力であるマルチボードの取り扱い。

非常に便利ではありますが、ボード自体がそれなりに大きいので車内で取り扱うには少々苦戦します。初めの内は内張りにガツガツ当たってしまうかも。

アレンジを加える時はドアやリヤハッチを開け、荷物もどけて慎重に行いましょう。

正直今回感じた注意点はこの2つだけ。あらかじめ分かっていれば弱点にはなりません！

 

自分だけの快適空間、ぜひスペーシア ベースで叶えてみませんか🚙

 

くるまのハヤシ全店では新型スペーシアの他、ライバル車種もたくさん展示しております。

 

スズキ スペーシアの中古車