パワーウインドウとは?動かない・閉まらない原因や仕組み、修理を解説
パワーウインドウは、運転中や駐車中に何気なく使っている窓の装備であるため、窓ガラスが急に動かなくなったり、閉まらなくなったりしてはじめて、「故障なのか」「どこに修理を頼めばよいのか」と困る方も多いのではないでしょうか。
この記事ではパワーウインドウの仕組みから、パワーウインドウが動かないときに確認すること、故障の主な原因、パワーウインドウの修理まで、まとめて解説します。
パワーウインドウとは
パワーウインドウとは、車内のスイッチを操作するだけで窓ガラスを開閉できる装備です。
ハンドルを回して窓ガラスを上下させる手動式の窓と違い、パワーウインドウはモーターの力で窓ガラスを動かします。
くるまのハヤシの公式サイトではパワーウインドウが装備されている在庫車に、「パワーウインドウ」と記載しています(「装備情報」の欄)。

パワーウインドウの仕組み
パワーウインドウが窓ガラスを動かす基本的な仕組みは、次のとおりです。
- パワーウインドウスイッチを押す、または引き上げる
- ドアの内部にあるパワーウインドウモーターが、パワーウインドウスイッチの操作に応じた向きに回る
- パワーウインドウレギュレーターが、パワーウインドウモーターの回転を受けて窓ガラスを上げ下げする
- 窓ガラスが、窓枠に付いたガラスランチャンネルに沿って上下する
パワーウインドウスイッチは各ドアにあることが多いですが、運転席のパワーウインドウスイッチでは、ほかの座席の窓ガラスも開閉できます。
パワーウインドウスイッチを押すと窓ガラスが開き、パワーウインドウスイッチを引き上げると窓ガラスが閉まるのが一般的です。
ガラスランチャンネルは、窓枠に付いた、ゴムや樹脂でできた部品を指します。窓ガラスが上下するときのレールの役目をするのも、窓ガラスと窓枠の隙間をふさいで雨や風が入るのを防ぐのも、ガラスランチャンネルです。
なお、オート機能を備えた窓では、パワーウインドウスイッチを軽く操作すると操作している間だけ窓ガラスが動き、パワーウインドウスイッチを強く操作すると手を離しても全開や全閉まで窓ガラスが動きます。
パワーウインドウの挟み込み防止機能
パワーウインドウの挟み込み防止機能は、閉まる途中の窓ガラスに手などが挟まったときに、窓ガラスを止めて少し開く方向に戻す機能です。
ただし、パワーウインドウの挟み込み防止機能は、すべての窓に備わっているとは限りません。また、パワーウインドウに挟み込み防止機能が備わっていても、窓ガラスが閉まりきる直前には挟み込みを検知できない場合や、挟まったあともパワーウインドウスイッチを引き上げ続けていると挟み込み防止機能が働かない場合もあります。
パワーウインドウの窓ガラスが閉まる力は決して小さくないため、パワーウインドウで窓ガラスを閉める前には、同乗者の手や顔が窓から離れていることを確かめましょう。
パワーウインドウが動かないときにまず確認すること
パワーウインドウが動かないときは、故障を疑う前に、ウインドウロック、窓ガラスのまわりの凍結、バッテリーの電圧、パワーウインドウの初期設定の4つを確認しましょう。
ウインドウロックがかかっている
運転席以外の座席のパワーウインドウスイッチを操作しても窓ガラスが動かない場合は、運転席のパワーウインドウスイッチにあるウインドウロックがかかっている可能性があります。
ウインドウロックは、子どもなどが誤ってパワーウインドウを操作しないようにするための機能です。ウインドウロックをオンにすると、運転席以外の座席のパワーウインドウスイッチでは窓ガラスが動かなくなります。
なお、ウインドウロックのボタンの位置や呼び名は車種によって異なるため、取扱説明書で確認してください。
窓ガラスのまわりが凍結している
冷え込んだ日は、窓ガラスとガラスランチャンネルの間が凍結して、パワーウインドウスイッチを操作しても窓ガラスが動かなくなることがあります。
窓ガラスのまわりが凍結しているときは、パワーウインドウスイッチを無理に操作し続けず、解氷剤などで氷を解かしてから窓ガラスを動かしましょう。
なお、お湯をかけて氷を解かすと、温度差で窓ガラスが割れたり、解けた水がすぐに凍りついたりする可能性があるため、注意が必要です。
バッテリーの電圧が下がっている
パワーウインドウはバッテリーの電気でパワーウインドウモーターを動かすため、バッテリーの電圧が下がると窓ガラスの動きが遅くなったり、窓ガラスが途中で上がらなくなったりすることがあります。
エンジンをかけるときにセルモーターの回転が弱かったり、ライトの明るさがエンジンの回転数によって変わったりする症状も出ている場合は、バッテリーの寿命が近いかもしれません。バッテリーの点検や交換を検討しましょう。
初期設定がリセットされている
バッテリーを交換したり、バッテリーを外したりしたあとは、パワーウインドウのオート機能や挟み込み防止機能が正しく働かなくなることがあります。オート機能や挟み込み防止機能が正しく働かないときは、パワーウインドウの初期設定をやり直すと、パワーウインドウが正常に戻る場合があります。
パワーウインドウの初期設定は、窓ガラスを全開にしてから全閉にし、そのままパワーウインドウスイッチを数秒引き上げ続けると行える車が多いです。ただし、パワーウインドウスイッチを引き上げ続ける秒数など、細かな手順はメーカーや車種によって異なるため、取扱説明書の手順のとおりに操作してください。
パワーウインドウが故障する主な原因
パワーウインドウが故障すると、故障した部品によって、窓ガラスの動きに現れる症状が異なります。パワーウインドウの故障の主な原因は、次の5つです。
スイッチの故障
パワーウインドウスイッチの破損などによって電気回路に不具合が生じると、パワーウインドウの故障の原因になります。パワーウインドウスイッチの電気回路に不具合があると、パワーウインドウスイッチの操作がパワーウインドウモーターに伝わらないためです。
モーターの故障
パワーウインドウモーターには、ブラシ付きのモーターが使われていることがあります。ブラシ付きのモーターは、使い続けるうちに内部の電極がすり減っていく性質を持っています。
エンジンをかけても窓ガラスが途中で上がらない場合は、バッテリーの電圧の低下よりも、パワーウインドウモーターなど、パワーウインドウの内部の機構が故障している可能性が高いです。
レギュレーターの故障
パワーウインドウモーターの作動音はするにもかかわらず、窓ガラスがまったく動かない場合は、パワーウインドウレギュレーターなど、パワーウインドウモーターの力を窓ガラスに伝える機構の故障が疑われます。
ガラスランチャンネルの硬化
気温が下がってガラスランチャンネルのゴムが固くなると、窓ガラスが上がりにくくなります。
そして、窓ガラスが上がりにくくなると、パワーウインドウの挟み込み防止機能が働いて、窓ガラスが途中で少し下がってしまうことがあります。
ヒューズ切れや配線の不具合
パワーウインドウのヒューズが切れると、パワーウインドウに電気が流れず、パワーウインドウスイッチを操作しても窓ガラスが動かなくなります。
パワーウインドウのヒューズの位置や容量は、取扱説明書やヒューズボックスの表示で確認すると良いでしょう。
なお、パワーウインドウのヒューズを交換してもすぐに切れる場合は、配線など、パワーウインドウの電気系統に不具合が起きている可能性があります。
パワーウインドウの修理
パワーウインドウを自分で修理しようとすると、ドアの内張りを取り外したことでサイドエアバッグが正常に作動しなくなったり、規定容量と違うヒューズを使ったことで電気系統の損傷や火災につながったりする場合があります。そのため、パワーウインドウの修理は、販売店や整備工場に依頼するのが賢明です。ここでは、パワーウインドウの修理を依頼するタイミングと、パワーウインドウの修理費用を紹介します。
パワーウインドウの修理を依頼するタイミング
パワーウインドウの修理を依頼するタイミングの目安は、パワーウインドウに次のような症状が出たときです。
- 窓ガラスが途中で少し下がる
- 窓ガラスが途中で上がらなくなる
- パワーウインドウモーターの作動音はするのに、窓ガラスが動かない
- 窓ガラスの動きが遅くなる
くるまのハヤシ(車検の速太郎)では、パワーウインドウの点検・修理も承っております。
パワーウインドウの修理費用
パワーウインドウの修理費用は、故障している部品や車種、車の状態などによって異なるため、修理を依頼する前に見積りで金額を確認することが重要です。
くるまのハヤシ(車検の速太郎)では、故障している部品や車種、車の状態などを総合的に確認したうえで、パワーウインドウの修理費用の見積りを無料で実施いたします。
